映画 SOMEWHERE(監督ソフィア・コッポラ)感想(作品情報・ネタバレあり)

 

疲れるときれいな映画をみるまるのまど(@maaemon)です。

ちょっとスマホを見てても話がわからなくならないくらいの話が観たい時があるんですよね。

この前とにかく美しいものをぼんやり流したくて、一度みたきりの「SOMEWHERE」を鑑賞することにしました。

ぜひぜひみなさんにも見ていただきたいと思ったので今日は感想を書いていきますね( *´v`* )

 

「SOMEWHERE」(監督ソフィア・コッポラ)作品情報

邦題SOMEWHERE
原題SOMEWHERE
監督ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)
公開日イタリア・2010年9月3日/日本・2011年4月2日
キャストスティーヴン・ドーフ /エル・ファニング 他
上映時間98分

SOMEWHEREはどんな作品?

 

あらすじ
ハリウッドのスターであるジョニー・マルコ(スティーブン・ドーフ)は、ロサンゼルスの高級ホテルで派手な暮らしを送っていた。

ある日、前妻と暮らしていた11歳の娘クレオ(エル・ファニング)を一日預かることになる。久々にあった娘に戸惑いながらも、父親として接するマルコ。

クレオとの時間はあっという間に終わり、翌日からはまた華やかな暮らしに明け暮れていった。そんな中、突然クレオが訪ねてくる。彼女は母親がしばらく家を空けるので、サマーキャンプに行く日までマルコのところで泊めて欲しいと言い・・・

ソフィア・コッポラ監督による2010年のドラマ映画。監督は今作自身初の試みとして「男性視点で描くこと」を行ったそうです。(ELLEインタビューより)

第67回ヴェネツィア国際映画祭では金獅子賞を受賞した作品。これは全員一致での選出であり、受賞審議においては審査委員長のクエンティン・タランティーノに「最初のスクリーニングから日増しに僕たちの心を、感情を、魅了していった」と言わしめました。

2010年のナショナル・ボード・オブ・レビューでも特別映画製作業績賞を獲得しています。

あるハリウッドスターの日々が淡々と、浮き彫りにっていくような映像です。ドキュメントにも見える作品でした。

まど

お金が使い放題レベルの中年男性が自分を見つめ直すお話です

映画 SOMEWHEREのネタバレあり・おすすめポイント

意味のなさそうな場面ほど意味がある

ソフィアの作品では「ここをこんなに長く映す必要ある?」と感じる場面が、人格・状況・今後の全てを表すことが多いです。

今作もまさにそうで、顕著なのがオープニングとエンディング。

オープニングはフェラーリがぐるぐるまわる映像がひたすら続きます。

人によってはかなり退屈な場面なのですが、これは映画の主題を表現する重要な演出。

「どこかに行きたい」けど行きたい所がわからないというマルコの心情を、台詞なしで伝えています。

まど

すごく華やかな生活なのに全然憧れない構成になってるよ

クレオを演じるエル・ファニングの可愛さ

エル・ファニングが演じるクレオがフォーカスされる場面は、実はそんなに多くありません。

映画の終盤で彼女が泣く場面以外は、淡々と時間が過ぎて行きます。

それにも関わらず、鮮明な印象になるのは普段のマルコの生活との対比が著しいからでしょう。

それと、エルがあまりにもかわいいためですね。

当時11歳のエル・ファニングは、語彙力を失うかわいさでした。

子供らしさだけではなく、賢さを兼ね備えた微妙な10代の表情を自然に演出。

プールでパントマイムをする様子は、私にとって映画の美しい場面TOP10に入ります!

脚本がつまらなさそうって方も、一度だけ鑑賞してみてもいいとおすすめできます。

すごく短いシーンなのに、いつまでもそのことを覚えていられると思いました。

まど

エル・ファニングはその後のソフィア作品でも起用されていますね

SOMEWHEREにまつわる裏話・トリビア

SOMEWHEREはソフィア・コッポラの自伝ではない

SOMEWHEREは半自伝的作品という感想を見かけますが、ソフィアはそのことをELLEのインタビューで否定しています。

Q―クレオとの共通点はある?

A「私はハリウッド育ちではないし、両親も離婚していない。クレオと私の子供時代はかなり違うと思う。

父親が有名人ということは共通しているけどね。本作では私がいままで見てきた親子関係を描いたの。」

巨匠の娘ソフィア・コッポラ

ソフィア・コッポラは、『ゴッドファーザー』で知られる巨匠フランシス・フォード・コッポラの実子です。

ハリウッドで活躍する数少ない女性監督であり、映画にとどまらずバッグや写真など様々なクリエーションを手がけています。

父親が世界的巨匠の上に従兄弟がニコラス・ケイジという華々しさ。その環境で育った審美眼も確かで、取り上げるものが洗練されています。

ちなみに、SOMEWHEREの製作総指揮にフランシス・フォード・コッポラも参加しています。

親とは現場を分けたい二世セレブも多い中、仲が良好なんだろうなあと少しほほえましく感じました。

映画につかわれてる音楽がすごくいい!

曲がいいなーと思ったんですけど、残念ながらサントラが発売されてないんです。

わかる限りのリストを書き出しておきますので、気になった曲があればぜひAmazonMusic等でお得に購入してみてくださいね。

01. Love Like A Sunset Pt 1 /Phoenix
02. My Hero / Foo Fighters
03. One Thing / Amerie
04. Cool / Gwen Stefani
05. Love theme From Kiss /Kiss
06. Look / Sebastien Teiller
07. Message Music/ William Storkson
08. Ghandi Fix / William Storkson
09. So Lonely / The Police
10. 20th Century Boy / T.Rex
11. Che Si Fa / Veleria Marini
12. Teddy Bear / Romulo
13. Teddy Bear / William Storkson
14. I’ll Try Anything Once / The Strokes
15. Terrasse / Phoenix
16. Love Like A Sunset Pt 2 / Phoenix
17. Smoke Gets In Your Eyes / Bryan Ferry

私の感想(SOMEWHEREのネタバレを含みます)

心底疲れてるときに「何も考えずに流せるきれいなもの」を探して、思い出した作品。

ポールダンスがなっがくて、「ええ・・・海外の男の人はこれ楽しいのかな・・・?」って疑問が浮かびました。

でも、そのとき感じた退屈がたぶんマルコの感じてる空虚さに少し似てるのかもしれないですね。

2019年6月現在レンタルはありません。やむなく購入しましたが、エル・ファニングがあまりにもきれいで満足!

中盤になってもマルコの意志が見えてこなかったんですけど、そもそも無かったというのはちょっと驚きました。

パーティとかって楽しいけど、麻痺しちゃうことがあるなあって思いました。

わーって盛り上がって、世間的にはうまくいっててでも私生活は何も積み重なってないみたいなこと。

マルコが電話で助けを求めて「ムリよ」って言われるシーンが悲しかった。

相手の女性は「散々勝手なことしてきたんだから、無理!」って怒ってるわけじゃなくて、淡々とやさしく断ってて。

怒るってことは相手に求めるものがあるから怒るんだけど、マルコが何も望まれていないことがかわいそうだった。

人生で一人になることを恐れない人もいると思うけど、私はそうじゃないから気をつけよう。

私は楽しいことが好きで、自制はつらいガマンって思ってたけどそれは未来の自分のためなんだなあって再認識。

大切なものの優先順位がわからなくならないようにしたいです。

ロスト・イン・トランスレーションに続いてホテルが拠点の映画だったので、ファンは違いを比較したんじゃないでしょうか。

父親と娘を描いた作品を数多く見てるんですけど、マルコは新しいタイプのお父さんでした。

大人になったり、親になったりしても聖なるものになれるわけじゃないから、あんまりがんばりすぎないでいようと思ったのでした。

希望を描いたラストだったとは思うけど、観る人によってはちょっと鬱映画なので元気なときに鑑賞しましょう。

まど

エル・ファニングを一番きれいに撮ったソフィア・コッポラがすごい

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