こんにちは、アニメが大好きなまるのまど(@fpmarunomado)です。
本日(2019年9月6日)外伝 の永遠と自動手記人形が劇場公開されました!
京アニ最高作画の呼び声も高いヴァイオレット・エヴァーガーデン。
それを映画館で見れる、ということでさっそく行って来ました!
三週間という短い上映日程ですが、見なければもったいないと心から推薦できます。
見どころや、外伝の特徴なども合わせて詳細にまとめていきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
該当箇所には改めて注意書きを添えますのでご確認ください。
CONTENTS
ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝~永遠と自動手記人形~作品情報
監督 | 藤田春香 |
公開 | 2019年9月6日 |
上映時間 | 90分 |
原作 | 暁佳奈 |
出演 | ヴァイオレット・エヴァーガーデン(CV石川由依) イザベラ・ヨーク(CV寿 美菜子) テイラー・バートレット(CV悠木 碧) クラウディア・ホッジンズ(CV子安武人) 他 |
アニメーション製作 | 京都アニメーション |
公式HP | http://www.violet-evergarden.jp/sidestory/ |
備考 | 監修 石立太一・シリーズ構成 吉田玲子 主題歌「エイミー」茅原実里 |
監修の石立太一さんは放送版アニメの監督であり、シリーズ構成も吉田さんが続投しています。
ヴァイオレットエヴァーガーデン外伝の監督は藤田春香さん。
この方は中二病でも恋がしたいなど、テンポのよい演出をすることで知られています。
今までの雰囲気を損なわず劇場版の特別感をプラスする、といった布陣で臨まれているのがわかりますね。
まど
ヴァイオレット・エヴァーガーデンとは?
ヴァイオレット・エヴァーガーデンとは、暁佳奈さんによる、本編二巻・外伝一巻のライトノベル作品を原作としたアニメ作品です。
京都アニメーション最高傑作との声もあがるこの作品の簡単なあらすじはこちら。
ストーリーや舞台設定はシンプルで分かりやすいです。
特筆すべきは作画と物語の美しさ。作画がすごいという言葉では言い表せない、すべてが一枚絵のような美麗さで巷を騒がせました。
また、第5回京都アニメーション大賞で大賞を獲得しており、現在に至るまでの唯一の大賞受賞作品でもあります。
まど
ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 永遠と自動手記人形のあらすじ
画像引用元 ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝公式
「大切なものを守るのと引き換えに僕は、僕の未来を売り払ったんだ」
良家の子女のみが通う女学園に通う、大貴族の娘イザベラ・ヨーク。学校生活を牢獄のように感じて久しい頃、彼女の元を一人の女性が訪れる。
彼女のデビュタント(社交界デビュー)のため、教育係として雇われた自動手記人形ヴァイオレット・エヴァーガーデンだった。
詳しくは公式ツイートでも紹介されています。
『#ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』とは──
2018年1月に全13話(+未放送話数)のTVアニメーションとして放送された「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のもう一つの物語を劇場化。
作りこまれた世界と物語、繊細かつ壮麗な描画を大画面で心行くまでお楽しみ頂けます。#VioletEvergarden pic.twitter.com/0C33jMHouM— 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」公式 (@Violet_Letter) September 5, 2019
ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝の主な登場人物
画像引用元 ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝公式
ヴァイオレット・エヴァーガーデン (声:石川由依) | 主人公。自動手記人形(ドール)と呼ばれる代筆業に従事している。感情に乏しく、誰にでも敬語で話す。 声・姿共にとても美しい少女。 |
イザベラ・ヨーク(声:寿 美菜子) | 王族とも繋がりのある大貴族ヨーク家の令嬢。 |
テイラー・バートレット(声:悠木 碧) | 孤児院で暮らす少女。 |
クラウディア・ホッジンズ(声:子安武人) | C.H郵便社の社長。ヴァイオレットの恩人であるギルベルトの親友。 |
ベネディクト・ブルー(声:内山昂輝) | C.H郵便社で郵便配達人をしている男性。 |
見どころと泣いたところ(ネタバレあり)
画像引用元 ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝公式
実際に映画館で見て、特に素晴らしいと思ったところや心に残ったところをご紹介しますね。
イザベラヨークとヴァイオレットの関わり方
画像引用元 ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝公式
最初は父親からのお仕着せであるヴァイオレットに強く反発するイザベラ。
必要以上に関わりを持ちたくないと、強く冷たく当たります。
ヴァイオレットはその言葉に反発することなく、根気よく向き合い、彼女をとても丁寧に扱います。
髪を梳いて三つ編みにしてあげたり、一緒に眠ったり、手紙を書くのを手伝ったりしてそっと傍に控えていきます。
後半パートでは妹テイラーにもまったく同じように「生きようとする人に寄り添う」ことをしていきます。
その動作を「真似ているだけ」と寂しそうに言うことから、ギルベルトがいかに彼女を温かく扱っていたかを表現しているのだと思いました。
優しいヴァイオレット、それに心を癒される二人のその前にギルベルトが彼女を癒していたことに気づいた時泣きました。
そうやって優しさが連なっていくところを、美しい風景と音楽と共に進行するのがこの作品の大きな見所の一つです。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝はアニメ史上最高と謳われる作画が惜しみなく披露されている
画像引用元 ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝公式
TV放送版のヴァイオレット・エヴァーガーデンもそうでしたが、劇場版の作画も素晴らしかったです。
美しくないカットが一枚もないことに、驚きました。一瞬も見逃せないほどです。
私は、絵をきれいに感じるポイントの一つは光だと考えています。
風景描写に定評のある、新海誠監督の絵と対比すると新海監督の作品は写実的でありながら現実よりも輝きを多用しています。
それにより鮮やかさと綺麗さが増しているのです。
画像引用元 ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝公式
ヴァイオレット・エヴァーガーデンの作画のすごさも、同様に光の使い方によるところが大きいです。
他作品との違いとしては絵の線量が多く、そのため描写がとても細部に及んでいる点があります。
丁寧に線を描き、そのあちこちを光らせることで世界や人々の心の美しさを表現しています。
瞳が水面のように揺れながらきらめくのも、感情が動いていることを示すようで視聴者を物語に没入させてくれます。
まど
TV版から蓄積されたヴァイオレットの時間
恋文の話も、眠れないときに披露する星座の話も、今までの出会いがちゃんとヴァイオレットに蓄積されているんだなあと思うと涙が止まりませんでした。
イザベラとの別れの際に、今度は「友達」という言葉を理解したんだなと思うと胸に迫ります。
ヴァイオレットが会社に馴染む様子、手紙を書こうと自分から申し出る姿、今までの話について明確にふれられないながらもそこかしこに時間が過ぎていく描写がなされています。
これから視聴される方は、TVシリーズの復習をしたほうが楽しめると思います。
京アニ公式が作成した5分で分かるアニメ「ヴァイオレットエヴァーガーデン」がおすすめですよ!
ヴァイオレットエヴァーガーデン外伝永遠と自動手記人形の評価・口コミについて
画像引用元 ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝公式
ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝、公開後の評価はどうなっているでしょうか。
こちらを書いている現在は公開されて間もないですが、SNSでは涙が止まらない・感動したというコメントが続出しています。
ヴァイオレットエヴァーガーデンの外伝、見てきました……もう…………凄い…………………オタクの語彙力じゃ語れないくらいすごい…………今年で1番大泣きした………………ありがとうヴァイオレットエヴァーガーデン…………
#ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 pic.twitter.com/8OrQrjpHUp— はるき (@harukinoeak) September 6, 2019
https://twitter.com/rin5865/status/1169804069868732416
パンフレットが公開初日で完売となる映画館も出ており、見た人の満足度を物語っています。
実際私が行った映画館でも、スタッフロールの最後の最後まで席を立つ人は一人もいませんでした。
間違いなく、アニメ映画の傑作の一つとして今後も評価され続ける作品であると予想します!
まど
2020年には劇場版・ヴァイオレットエヴァーガーデンが公開予定
画像引用元 ヴァイオレット・エヴァーガーデン公式
ブーゲンビリアの花をバックにしたヴァイオレットのビジュアルが発表になっています。
ブーゲンビリアは少佐のお名前なので、彼のお話になるんでしょうね。
公開予定日は当初より延期になってしまいましたが、こちらも心から楽しみにしています!
ヴァイオレットエヴァーガーデン外伝永遠と自動手記人形のネタバレあり感想
画像引用元 ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝公式
(本編に関わる重大なネタバレばかりなのでこれから見る方はご注意ください)
結論だけ言うと、迷っている方は映画館に行くことを強くおすすめします。
月並みな表現で恐縮ですが、夢をみているような90分間です。
アニメ映画史に残る、間違いない名作。
それを心が動くエンターテイメントというより、安らかな気持ちにさせる物語として製作できたことがまずすごいと思います。
美しい人の人生をのぞき見させてもらっているようでした。
緑の宝石に触れるたびに、ヴァイオレットの心には常にギルベルトへの思いがあるんだなと感じて切なくなりました。
今回のメインキャストであるイザベラ・ヨークのキャラクターもとてもよかった。
多感な少女らしく心を開くことに不安があったり、打ち解けてからどんどん感情豊かになっていく様に人の成長の温度が伝わりました。
回想シーンで「僕の人生には何もない、もし唯一素晴らしいものがあるとすれば・・・」と語る場面は作中屈指の号泣シーンではないでしょうか。
自分のためにはがんばれない人が誰かのために変わっていく姿も感動的だし、まだ若いエイミーが自身に絶望していることも悲しい。
それにしても、わが身を犠牲にしたことを後悔していないことがすごいですね。
これもひとつ「愛してる」という形なんだなあと思います。
学友の少女の家名がランカスターという点も驚きました。
ヨークとランカスター、共に薔薇戦争において権力闘争を起こした家の名前です。
なので最初は(なんかイザベラおどおどしてるし、意地悪されてるんだろうなぁ)とか思っていたのですが、ぜんぜんいい子でミスリードされてしまったなと思いました。
同じ方いるんじゃないかなあと、勝手に思って自分を励ましています・・・!
画像引用元 ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝公式
テイラーの話。
彼女はエイミーとお別れしたときまだ小さかったし、「ねえねのこと、もうあんまり覚えていないんだ」とも発言していましたね。
これどうするんだろう?って思いました。
テイラーとエイミーが邂逅した時、覚えてないのに感動するように描けるのかなって。
でも実際にエイミーが泣いているのを見たテイラーは、年齢に合わない静かな涙を流します。
ここは作中で二番目に感動した場面でした。
私はここを、思い出したというより「エイミーに愛されていることを理解した」と解釈します。
この作品は手紙という言葉の集合体をキーアイテムとしながら、「愛する」と「愛される」を言語化しないで伝えることに非常に長けています。
幼いテイラーがエイミーを見たことで彼女との日々を思い出し、「ねえね!」と飛び出してくる場面にしなかったことがすごい。
花の女神の名前を冠したヴァイオレットを象徴するように、花畑のカットがそこかしこに入るところも、彼女がみんなに残し、根付いたものを象徴するようでとてもよかったです。
すこし白々しくなりそうな場面を、人間の基本的な感情に訴える形で演出できることがすごいです。
私は何かが映像化するとき、「その媒体で表現することが必要だったか」ということをよく見るのですが、この物語はアニメーション作品となることでより表現の幅を広げていると思います。
イザベラの最後にテイラーの名前を叫ぶところの笑顔もすごくすごくよかった。
この作品の素晴らしさは数え切れないけれど「人生は美しい」って感じさせてくれるところはとても大きなおすすめポイントです。
最後二人は会わなかったけれど、これからどうなるかは作中の言葉に示されていましたね。
「三つ編みは二本だとほどけてしまうが三本だとほどけない」
余韻をのこすハッピーエンドで、今年一番の映画になりそうです・・・!
わー!本当に感動しました!京都アニメーションすごいです!
まど