「ビル・カニンガム&ニューヨーク」/ Bill Cunningham, New York 感想

こんにちはまるのまど(@maaemon)です。

私はファッション系のドキュメンタリーを見るのが好きです。

内容がはずれであっても、いろんなお洋服が飛び交うので思わぬ発見があるんですよ~。

今日はこの前観た「ビル・カニンガム&ニューヨーク」の感想を書いていきますね。

中身もとっても充実してたので、かなりオススメの一作になりました!

ビル・カニンガム&ニューヨーク作品情報

邦題ビル・カニンガム&ニューヨーク
原題Bill Cunningham, New York
製作年2010年
監督リチャード・プレス
キャストビル・カニンガム・アナ・ウィンター、アイリス・アプフェル他
公開日2013年05月18日(日本)

ビル・カニンガムはどんな作品?

ストリートファッション・スナップの元祖的存在として知られているビル・カニンガムのドキュメンタリー映画。84分。

ビルはニューヨーク・タイムズ紙のファッション・コラム「ON THE STREET」「EVENING HOURS」を長年担当している写真家です。

そのライフワークはただひたすら魅力的なファッションだけをカメラに収めること。

ニューヨークで50年もの間ストリート・スナップを撮り続けてきました。

彼自身についてクローズアップされたことはなく、親しい業界人にさえプライベートは知られていません。本作はカニンガム氏の知られざる私生活や仕事に迫るべく、監督が8年がかりで撮影交渉して完成しました。

ファッション史に名を刻む大御所写真家の、最初で最後のドキュメンタリーです。

更に撮影と編集に2年、通年10年の制作期間を費やしたことにビルという人物の複雑さを感じますね

まるの

ビル・カニンガム&ニューヨークはこんなところが面白い

ビル・カニンガムのキャラクター

衰え知らずのセンスをキープし続けたビルの性格は、とにかくエキセントリックでした!

言いたい事を我慢しない方です。
個人的には好きですけど、同僚としては賛否両論でしょう~。

ファッションスナップを生業としているはずなのに、自身はブルーの作業着で統一。インテリアに関心はないようで、ロッカールームのような部屋で生活しています。まるでフィクションのような人物です。価値観が100:0なのかもしれません。興味のあることは100、ないことには一分も割きたくないみたいな。どこかアナ・ウィンターに通じるところがあります。違いはアーティスト気質なところですかね。

本質を垣間見たのは「金を払えばなんでも命令していいと彼らは思っている。そうさせちゃいけない」と語る場面です。縛られるをことを嫌って名だたるクライアントのオファーを断る断る。

自分の感性に影響を与えようとしてくるものが、イヤなんですね。

けど、個性を保ちながらビッグネームとして君臨し続けることは本当に難しいことです。

どんな仕事の人も自分の哲学を大事にしながら働くことの大変さを知っていますよね。

だから彼のそういう肝の据わったキャラクターにたくさんの勇気をもらいました!

ちなみに、経歴としてはハーバード中退で、なるほどと思わせるようなユーモアを連発します。

かしこい人はお話も面白いですよね(っ´ω`c)。

ニューヨークのファッション

2018年になった今も「ファッションの中心地はパリ」というイメージは根強いですか?。

今となってはトレンドの要としてニューヨークを避けて語ることはできないと思います。

これはファッションが好きな人ならもう当たり前のことですよね。

理由はもちろんアナ・ウィンターがいるから。彼女の手で流行が作り出され、発信されるということはもう何十年も前から繰り返されていたことです。プラダの着た悪魔、の世界ですね( *´v`* )

でも、アナだけじゃなくて、ビルがいて、アイリスのような人がが生まれて。ニューヨークで生まれたファッションがパリで大きな反響を呼ぶことも増えていきました。

パリというファッションに於ける絶対的一強が揺らいだのは、さまざまな人の活躍によるものだったんだなあと観ていて思いました。文化は人の手で育つものなんですよね。

伝統より、とにかく自由で個性、自分であることを大事にしている。

ファッションを中心とした自意識の高いライフスタイルがニューヨークらしかったです。

 

人生の先輩の名言

映画にはおそらく私より年下のひとは一人も出てきません。
ビルをはじめとしたその周囲の人たちは、あらゆることのプロフェッショナルであったりその業界の第一線で活躍するひとたちです。
その人たちが仕事や人生について、感想を述べるひとことひとことに「あっ」と気づかされることが多かったです。
その言葉はぜひ劇中で確認してほしいのですが、私が一番気に入ったのは「こんなことに人生の邪魔はさせない」でした。はたらくことも、「する」なら充実していたですね(* ´ ▽ ` *)ノ!

私の感想

私はいつもやるべきことに煮詰まった時、他人の人生からヒントをもらおうとします。
それは絵画だったり映画だったり、他人が感じられたら割となんでもいいです。
不自然にがんばることはないけれど、楽しい事を見逃すのはもったいないなーってよく思います。
そんな私の、やる気でないデーに見た映画のご紹介です

働くことがほんとに楽しそうで疲れてたんですけど笑ってしまいました。
がんばるってことに注力しちゃだめですね。本質を見失うこともあるんだなあ。

ファッションに関心がなくても楽しめる映画ではありました。
ただ、ビルのキャラクターを好きになれるかで、評価はわかれそうです。
破天荒な人を見ているのが好きな人は満足できる・・・はず(っ´ω`c)。

私は欲張りで、仕事だけを愛して生きられるかどうかはわからないし、たぶん出来ないです。
だけど、「仕事にすべてを注いだ」人からもたらされるものはすごく大きい。世の中にはいろんな人がいて社会が成り立ってるんだなーって感じます。

ファッションはこの先どこに着地していくのかわからない時代になってきました。
私もファストファッションを何着も所有しています。強いこだわりや強い関心はもともとなくて。悪く目立たなければそれでいい。
そういう人は増えてきたどころではなくて、世代が若くなるにつれて半分くらいになっている気がします。

「ファッションは芸術ではない」ってことは業界にいるデザイナーすらそう考えています。
カール・ラガーフェルドでさえも。
だけどこの映画を見ていて、ひとつの美学になりえることだと思いました。

私は何か貫き通せる美学のあるひとが好きです。
それはただ一つだけでもよくて、他はころころ毎日毎秒変わってもいい。
対象が家族みたいな「人」でもいい。
どんなことでもいいから、変わらないで愛せるものをもってるひとはとても強い気がします。

価値は移り変わるから、いつでも昨日までの常識を捨てたいなーと思うんですよ。
でも、古くなったとしてもこれがいい!と思えるものがひとつもないというのは
たぶんただ中身がないだけなのかなーって考えています。

映画を見ながらすごく思ったのは、いますぐ何かを作りたいということ!
何もしたくないと思うその日まで何かしていたいです。
何かに専心するということはすごくて、そしてそれが昇華される瞬間はもっとすごいのです。

September Issueを観た人にはよくわかるでしょうけど、アナ・ウィンターは確実に一つの哲学を持っています。
それはファッションに注意を払わない人を切り捨てることです。
でもそれが20ドルの同じ上着ばかり着た、自身の外見には無頓着な男性に対して

「We all get dressed for Bill」

そんなことを言うんです!とても感動してしまいました。

やっぱりアナは優れた仕事をする人を見抜く目とそれらに対する敬意をもっているんだなって。

ビルのスタイルは頑固で、多くのものを失わなくてはいけない器用じゃないものだと思います。
でも、自分が一番欲しい物をしっかり握ってる生き方でそれに強く憧れました( *´v`* )!

まど

観終わったらあの青い服ちょっと欲しくなりますよー!

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